基礎工事No2 土間コンクリート打ちまで
=======================================
土間コンクリート打設 レディーミクストコンクリート(生コン)車が到着 生コンの配合 生コンの配合は所要の強度、耐久性、水密性、ひび割れ抵抗性、鋼材を保護する性能および作業性を考慮して定める。 呼び方としては、呼び強度(品質基準強度)、スランプ、骨材の最大寸法、セメントの種類(例えば21−8−25Nでは、呼び強度=21、スランプ=8、骨材の最大寸法=25、セメントの種類=N)である。 呼び強度=構造物及び部材の要求品質を得るために必要とされるコンクリートの圧縮強度で、通常設計基準強度と耐久設計基準強度を確保するために、コンクリートの品質の基準として定めた強度(生コン強度の品質区分を表す記号)=荷卸し地点における生コンを所定の材齢まで20±3℃で水中養生した圧縮強度として何N/平方mm必要とするかによって、その値に該当する呼び強度を購入者が指定するもので、種類は基本的に18、21、24、27、30、33・・・・。 スランプ値=配合されたフレッシュコンクリート(打設前の生コンクリート)の軟らかさの程度を示す数値で、値が小さいほど固いコンクリートとなる。一般的に施工されているコンクリートのスランプ値は18だが、スランプ値が大きな軟らかいコンクリートには水が多く含まれており、水の多い軟らかいコンクリートはひび割れを多く招く。 骨材の最大寸法=生コンに練り混ぜられる砂利の細かさによる種類の記号で、25と40があり、一般的には25で5o〜25oの砂利。40は5o〜40oの砂利で土木工事の様な部材の大きな場所に用いる。 セメントの種類のよる記号=生コンに使用するセメントの種類を表す記号で、ポルトランドセメントの12種類と混合セメントの9種類があるが、一般的な種類には、普通セメントはN、普通セメントより早期に強度がでる早強セメントはH、近年土木工事で多く使用される高炉セメントB種はBBとなる。 なお、生コン配合はハウスメーカー各会社で違うが、現在ハウスメーカーで指定されている生コンの強度は、10年前に比べ非常に高配合になっており、基礎の強度もかなり強くなっている。ただ、生コンは高配合の程、打ち込みが難しく一定の技術が必要となる。 レディーミクストコンクリート納入書 3・4台目略 《打設時の注意点》 生コンは読んで字のごとく生ものであるので、鮮魚と同じように時間が経てばどんどん品質が落ちてくる。 土木学会 コンクリート標準方書によると練り混ぜから打ち終わりまで外気温が25℃を超えるときは90分以内外気温が25℃以下のときは120分以内となっている。 また、打ち重ね(硬化前にあるコンクリートに新たなコンクリートを打ち込む作業)の場合外気温が25℃を超えるとき120分以内、外気温が25℃以下のときは150分以内となっている 時間がかかりすぎた場合、コールドジョイント(打ち重ねた部分のコンクリートが一体化せず不具合が生じること)になる。 コンクリート量 5台分 23.25立方m クレーン車新車1台1800万円(加藤製作所) コンクリート打設は生コン車から(クレーン式)ホッパー式で実施 |
吊り下げ式生コンクリートバケツは、ミキサー車等から生コンクリートの状態(性状)をほとんど変えずに高所等様々な場所に生コンクリートを運搬するために用いられる。この生コンクリートバケツを用いると、生コンクリートを運搬するためのポンプ及び配管が不要となり、低コスト化にも有効。 |
バイブレーター 適度な振動を与えることで、コンクリートが隅々にまで行き渡ると共に、内部に含まれる空気の泡や余分な水分を浮かび上がらせるため、バイブレーター(振動機)でコンクリートの中の空気を抜いて密実(みつじつ=建築、土木関係の専門用語で密度の高いという意味)なコンクリートをつくるために、コンクリートの締固めを行う。 トンボを使って天端(てんぱ)を短時間にならす 土間押さえ=生コンの上にあがり綺麗に仕上げる施工方法 ベースのコンクリートをコテで均(なら)して平滑(へいかつ=平らでなめらかなこと)にする。 春夏秋冬全ての時期のベース生コン打ち込みなどに使われる施工方法で、生コンを一度金ゴテなどを使い仕上げる。ある程度硬化してから、こうして押さえると強度も増すし、仕上がりが全然違う 2度目の押さえ作業 生コンが半固まりの時に、下駄(忍者)と呼ばれる雪の上を歩くカンジキの様な履物を履いて、2度目の抑えを行うことで、ひび割れを防いで強度を強め増し、かつ、きれいな仕上がりとなる 7月31日 シート養生 夏場はベース生コン打ち込みを完了した時点で、生コンを急速な乾燥から守るためベース生コンの上全体に水をまき、ひび割れ防止のため直射日光からコンクリートを保護するためブルーシートで覆う。 コンクリート打設後、雨が降り、夏場の養生としては最適な状況 ベースコンクリートの打設が完了。このベースがお住まいの重量を最終的にしっかりと受け止める。 立ち上がり基礎型枠 立ち上がり部分のコンクリートを打設するための型枠の設置。 立ち上がり基礎型枠検査(現場監督) 地震時に力が集中しやすい角部分に、適切に補強筋が施工されていることを確認 アンカーボルトはこのような器具で固定 立ち上がり部分のコンクリートを打設するための型枠の設置が完了。 |