基礎工事No2 土間コンクリート打ちまで

 

25日=土間(ベース)コンクリート打設

27日から29日=コンクリート養生

7月30日=立ち上がり型枠

31日=アンカーボルト・検査(現場監督)

 

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13年7月25日

 

土間コンクリート打設

 

 

レディーミクストコンクリート(生コン)車が到着

 

生コンの配合

 

生コンの配合は所要の強度、耐久性、水密性、ひび割れ抵抗性、鋼材を保護する性能および作業性を考慮して定める。

呼び方としては、呼び強度(品質基準強度)、スランプ、骨材の最大寸法、セメントの種類(例えば21−8−25Nでは、呼び強度=21、スランプ=8、骨材の最大寸法=25、セメントの種類=N)である。

 

呼び強度=構造物及び部材の要求品質を得るために必要とされるコンクリートの圧縮強度で、通常設計基準強度と耐久設計基準強度を確保するために、コンクリートの品質の基準として定めた強度(生コン強度の品質区分を表す記号)=荷卸し地点における生コンを所定の材齢まで20±3℃で水中養生した圧縮強度として何N/平方mm必要とするかによって、その値に該当する呼び強度を購入者が指定するもので、種類は基本的に18、21、24、27、30、33・・・・。

 

スランプ値=配合されたフレッシュコンクリート(打設前の生コンクリート)の軟らかさの程度を示す数値で、値が小さいほど固いコンクリートとなる。一般的に施工されているコンクリートのスランプ値は18だが、スランプ値が大きな軟らかいコンクリートには水が多く含まれており、水の多い軟らかいコンクリートはひび割れを多く招く。

 

骨材の最大寸法=生コンに練り混ぜられる砂利の細かさによる種類の記号で、25と40があり、一般的には25で5o〜25oの砂利。40は5o〜40oの砂利で土木工事の様な部材の大きな場所に用いる。

 

セメントの種類のよる記号=生コンに使用するセメントの種類を表す記号で、ポルトランドセメントの12種類と混合セメントの9種類があるが、一般的な種類には、普通セメントはN、普通セメントより早期に強度がでる早強セメントはH、近年土木工事で多く使用される高炉セメントB種はBBとなる。

 

なお、生コン配合はハウスメーカー各会社で違うが、現在ハウスメーカーで指定されている生コンの強度は、10年前に比べ非常に高配合になっており、基礎の強度もかなり強くなっている。ただ、生コンは高配合の程、打ち込みが難しく一定の技術が必要となる。

 

レディーミクストコンクリート納入書

 

 

 

3・4台目略

 

 

《打設時の注意点》

 

生コンは読んで字のごとく生ものであるので、鮮魚と同じように時間が経てばどんどん品質が落ちてくる。

土木学会 コンクリート標準方書によると練り混ぜから打ち終わりまで外気温が25℃を超えるときは90分以内外気温が25℃以下のときは120分以内となっている。

また、打ち重ね(硬化前にあるコンクリートに新たなコンクリートを打ち込む作業)の場合外気温が25℃を超えるとき120分以内、外気温が25℃以下のときは150分以内となっている

時間がかかりすぎた場合、コールドジョイント(打ち重ねた部分のコンクリートが一体化せず不具合が生じること)になる。

 

コンクリート量 5台分 23.25立方m

 

 

 

 

 

クレーン車新車1台1800万円(加藤製作所)

 

 

コンクリート打設は生コン車から(クレーン式)ホッパー式で実施

 

 

 

吊り下げ式生コンクリートバケツは、ミキサー車等から生コンクリートの状態(性状)をほとんど変えずに高所等様々な場所に生コンクリートを運搬するために用いられる。この生コンクリートバケツを用いると、生コンクリートを運搬するためのポンプ及び配管が不要となり、低コスト化にも有効。

 

 

 

 

 

バイブレーター

 

適度な振動を与えることで、コンクリートが隅々にまで行き渡ると共に、内部に含まれる空気の泡や余分な水分を浮かび上がらせるため、バイブレーター(振動機)でコンクリートの中の空気を抜いて密実(みつじつ=建築、土木関係の専門用語で密度の高いという意味)なコンクリートをつくるために、コンクリートの締固めを行う。

 

 

トンボを使って天端(てんぱ)を短時間にならす

 

 

 

土間押さえ=生コンの上にあがり綺麗に仕上げる施工方法

 

ベースのコンクリートをコテで均(なら)して平滑(へいかつ=平らでなめらかなこと)にする。

春夏秋冬全ての時期のベース生コン打ち込みなどに使われる施工方法で、生コンを一度金ゴテなどを使い仕上げる。ある程度硬化してから、こうして押さえると強度も増すし、仕上がりが全然違う

 

 

 

 

 

 

 

2度目の押さえ作業

 

生コンが半固まりの時に、下駄(忍者)と呼ばれる雪の上を歩くカンジキの様な履物を履いて、2度目の抑えを行うことで、ひび割れを防いで強度を強め増し、かつ、きれいな仕上がりとなる

 

 

 

 

7月31日

シート養生

夏場はベース生コン打ち込みを完了した時点で、生コンを急速な乾燥から守るためベース生コンの上全体に水をまき、ひび割れ防止のため直射日光からコンクリートを保護するためブルーシートで覆う。

 

 

 

 

 

P1090964

 

コンクリート打設後、雨が降り、夏場の養生としては最適な状況

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ベースコンクリートの打設が完了。このベースがお住まいの重量を最終的にしっかりと受け止める。

 

 

立ち上がり基礎型枠

 

立ち上がり部分のコンクリートを打設するための型枠の設置。

 

 

 

 

 

 

 

立ち上がり基礎型枠検査(現場監督)

 

地震時に力が集中しやすい角部分に、適切に補強筋が施工されていることを確認

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アンカーボルトはこのような器具で固定

 

 

立ち上がり部分のコンクリートを打設するための型枠の設置が完了。

 

 

 

 

 

 

 

次ぎ=基礎工事No3 立ち上がり基礎打設編

 

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